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思い出の動物(出してくれワン!)

■出してくれワン!
ルーマニア ビシェウ デ スス
月曜日の山へ向う列車は賑やかである。林業に携わる関係者は金曜日まで降りてこない。この日は運材台車の他三両の客車と家畜車を連結した堂々たる編成だった。無蓋車には家畜用の羊、豚、牛がぎゅうぎゅうに押し込められていた。身動きもできないほどである。
そんな中で無蓋車のすき間からクンクンと喚いている犬がいた。その犬の顔がいかにも「オレはこいつらと違う、ここから早く出せ!」と訴えているかのようだった。近づいて頭をなでてやると潤んだ目が印象的だった。「大丈夫、お前は食われないよ」と私は勇気づけてあげた。
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都築雅人の出会いとロマンの煙情日記
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