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思い出の一枚(このカマが好き)

■このカマが好き
 美人は3日で飽きるがブ○は3日いても飽きないと言う。
 私は旧ユーゴスラビアの蒸機を撮りに行ったときこの目で初めて見た機関車に笑ってしまった。それは62Class(0-6-0T)タンク機関車である。お世辞にもスマートさは欠け不格好な機関車だ。上部の砂箱や空気ダメの間隔も狭くずんぐりむっくり。動輪が大きいわりに車体に似合わずその上に大きな水タンクが乗っている。

62Class(0-6-0T)タンク機関車 セルビア(旧ユーゴスラビア)
 ユーゴ編でも紹介しているが現在でも炭鉱や特殊工場で入換え用として細々活躍している。小型なわりには力持ち、構内をゆらゆら揺らしながら駆け回る。左右に蒸気を吐き小さな車体全体を蒸されながら奮闘している姿がなんとも愛苦しくなってきた。
 残り少なくなったユーゴの現役機。私は何度かお目にかかるうちにこの機関車の魅力に引きこまれていた。「チビ、デブ、ブス」の三拍子そろったタンク機関車である。また会いたくなってきた。


世界の蒸気機関車
都築雅人の出会いとロマンの煙情日記
©2000-2008 TSUZUKI Masato