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■早朝の決闘インドの駅や空港ではやたら牛の姿を目にする。牛は神様的存在だからどこでも自由に放たれている。インド北部では牛の他に猿もよく見かける。猿は食べ物を漁ったり、物を盗んだり嫌われている。列車の到着を待つ中、ここサハランプール駅でも猿被害は日常茶飯事だった。しかし今朝はいたずら猿を追いつめた勇気ある男がいた。彼の武器は自転車のゴムチューブ。チューブを伸ばし勢いよく猿に向け放つ。見事に命中した猿は「ギャー」と悲鳴をあげたが今度はこの男に対し威嚇しはじめた。 両者の徹底抗戦は続くが、チューブを伸している瞬間にこの猿はスキを見つけ、男に跳びかかり逃げ去った。周りで見ていた客はヤンヤの喝采。この勝負引き分けとみた。つかの間のショータイム、明日の再戦が楽しみである。 |
インド ウッタルプラデシ州 インド国鉄サハランプール駅 |
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